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生きやすくなったのは30代になってからで、今も落ちるけど跳ね上がる力がついたおかげで悲しいことがあっても、人生オワタ・・とならなくなった。常になぜ生まれたの?と自問していたわたしに転機が訪れたのは小学生後半の時。その頃から習い事として英会話を始めたんだけど、そこで出会った先生のおかげで英語に興味を持って本格的に学んでいくことに。家は真っ暗だけど英語という言語に出会って初めて光が見えたような気がした。中学生になってからも英語を学んでいる時だけは楽しかった。そんな日々を送るうちに英語しか聞こえない場所で過ごしたいという思いが出てきたんだ。これは行くしかない、絶対に行く!と決めたらすべてがとんとん拍子に決まり高校留学することになった。当時は留学事業が盛んになりだした頃だったみたいで説明会とかにも行きやすかった。それで総合的に考えた結果、場所はイギリスのお隣にあるアイルランドに決定。ポンドよりもユーロが安かったのと、イギリスよりも日本人に会う確率が低そうだなと思ったから。学ぶと決めたからには日本語を話せない環境に自分を置きたかった。日本から脱出できるという喜びと未知の世界へ足を踏み入れることへの好奇心しかなくて、初日から泣くとは思っていなかったけど。15歳で日本を離れて本当の意味での挫折を味わった。語学学校での期間を含めると4年近く過ごしたかな。