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昨夜は夢の世界で国外にいた。今一番行きたいところは国内だと函館で国外だとダブリンかなぁ。友人とリフィ川のベンチみたいなところに座ってテイクアウトしたサンドイッチとスープを食べたり、バスに乗ってダン・レアリーに行きたい。留学して最初の頃は勉強とホストファミリーの訛りに慣れるのに必死で夜になれば涙が止まらなかったな。背中に背負った期待と自分に課したプレッシャーで潰れそうだったけど、一緒の家に住んでいた同年代の留学生と出稼ぎに来ていたお兄さん・お姉さんに助けられて自分を保っていた。毎晩コンビニのおにぎりが食べたいって夜空に祈って眠りについて、起きたらシリアルとトーストを食べて学校に行き、早口言葉のような英語で頭がかき混ぜられる時間を過ごし、帰宅すると皿に盛られた大量のじゃがいもが目に入る。じゃがいも系の食事に胃が慣れるまでに1年くらいかかったと思う。好きになれなかったのはマザー特製のバターを塗ったパンに缶詰のイワシを挟んだサンドイッチ。口にいれた時の違和感が半端なかった。後味が悪くて次の日からはハムとチーズに変えてもらったけど、その出来事だけで始まったばかりの留学生活への不安が湧いて涙が出た。生活自体は言葉に慣れてくるにつれて楽しくなっていったけど、それでもハプニングの連続で、今思えばカオスだったなーで終わるけど、たまにこうしてあの頃の事を思い出すと不思議と笑顔になる。きっと今の生活が落ち着いているから余計にあの頃のカオスさが懐かしいんだろうね。