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立ち止まっている時にしか見えない景色がある。頭の奥から、急いでどうするの?という声が聞こえてくる。そりゃそうだ。なんで急いでるかって言ったら周りが急いでるから。急ぐ必要なんてこれっぽちもないのに。めっさ影響受けてるね。グラウンディングが弱くなってるー自分で自分の周りに固い壁を作って、壊してを繰り返すみたいな。でもやけくそになって海に飛び込んだりしてないから、わたしなりに学んでるんだなって思う。どうせなら楽しみたいしね。あとお昼に作ったなすの煮浸しが美味しかったなぁ。料理って立派なセラピーよね。

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家から駅に向かう道ですれ違う人たち。その短い距離の中でも出会う表情は様々で興味深い。 頭が急いでいると、体も急ぐ。こうしなきゃ、こうでなければならない、しなければいけない、と動くことばかりにとらわれて、止まろうとするたびに不安が襲ってくる。それだけ動くことに慣れているのだろうね。〜しなきゃいけないという考えが活性化されるのは、自分を周りと比べた時だと思う。比べることが当たり前な社会で育つと、自分が何をしたいかより周りが何をしているかを見ては、それらを真似ることで、自らの健全さを保つ傾向にあるように思う。比べすぎることによって、ある基準に満たないと自分を卑下したり、貶す方向にいくこともある。何事もほどほどが一番だね。周りと比べては落ち込んで、なんてクソな人間なんだと思ってた時期があった。その頃は無いものばかり、持っていないものばかりに目がいって、いつも”足りない”って思ってた。その”足りない”気持ちで心が埋め尽くされると、それらを消そうと必死になって、いつもより多く食べたり、普段は買わない雑貨とか本を買ってた。そういう時は何をやっても上手くいかなくて、やることなすことすべてが裏目に出るのよね。底でしか見れない景色があるから、決して無駄ではなかったけど、暗かったなぁ。そういえばこの前、数年ぶりに心が動く出来事があった。短い時間だったけどとてもいい経験だった。普段なら会うことのない人に会えて、話せて、気持ちを共有できたことがとても嬉しかった。心で話すってこういうことだよなぁって思った。どんなに短い時間でも、繋がる人とは繋がるんだなぁって。お互いの目を見て、気持ちを伝え合うって素敵だね。心から水があふれて、今も流れ続けてる。こういうの好き。

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11月。今年も古本まつりへ。秋の習慣だね。柿と古本。今年は1冊のみ。コースは決まってるから、時間をかけて1軒1軒回る。めっさニヤニヤしてたと思う。いるだけで嬉しくなってしまうんだよなぁ神田古書街って。行くだけで笑顔になれる。それはそうと今年はジェットコースターに乗っているような感覚がある。先月の後半は色々とありすぎて、喜怒哀楽のミックスピザみたいになってた。道に見えるのに、本当は道の模様をしたカーペットが敷いてあるだけで、下には大きな空洞があったみたいな感じ。久しぶりに落ちた、というか原点に戻った。今は、あとは這い上がるだけよってところにいる。ゆっくりとね。