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12月。今年最後の月だ。時計上では、3時間が経過しているのに、自分の中では30分くらいしか経過していないように感じるなんてことが多々あるけど、1月から11月の体感速度は1秒くらいだった。今真っ先に頭に浮かんだのは年越しそばのこと。食べるのが大好きなのもあるけど、年越しそばという言葉が持つ空気感も好きなんだ。だしは薄めで、そばとねぎは大盛りでね。

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立ち止まっている時にしか見えない景色がある。頭の奥から、急いでどうするの?という声が聞こえてくる。そりゃそうだ。なんで急いでるかって言ったら周りが急いでるから。急ぐ必要なんてこれっぽちもないのに。めっさ影響受けてるね。グラウンディングが弱くなってるー自分で自分の周りに固い壁を作って、壊してを繰り返すみたいな。でもやけくそになって海に飛び込んだりしてないから、わたしなりに学んでるんだなって思う。どうせなら楽しみたいしね。あとお昼に作ったなすの煮浸しが美味しかったなぁ。料理って立派なセラピーよね。

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家から駅に向かう道ですれ違う人たち。その短い距離の中でも出会う表情は様々で興味深い。 頭が急いでいると、体も急ぐ。こうしなきゃ、こうでなければならない、しなければいけない、と動くことばかりにとらわれて、止まろうとするたびに不安が襲ってくる。それだけ動くことに慣れているのだろうね。〜しなきゃいけないという考えが活性化されるのは、自分を周りと比べた時だと思う。比べることが当たり前な社会で育つと、自分が何をしたいかより周りが何をしているかを見ては、それらを真似ることで、自らの健全さを保つ傾向にあるように思う。比べすぎることによって、ある基準に満たないと自分を卑下したり、貶す方向にいくこともある。何事もほどほどが一番だね。周りと比べては落ち込んで、なんてクソな人間なんだと思ってた時期があった。その頃は無いものばかり、持っていないものばかりに目がいって、いつも”足りない”って思ってた。その”足りない”気持ちで心が埋め尽くされると、それらを消そうと必死になって、いつもより多く食べたり、普段は買わない雑貨とか本を買ってた。そういう時は何をやっても上手くいかなくて、やることなすことすべてが裏目に出るのよね。底でしか見れない景色があるから、決して無駄ではなかったけど、暗かったなぁ。そういえばこの前、数年ぶりに心が動く出来事があった。短い時間だったけどとてもいい経験だった。普段なら会うことのない人に会えて、話せて、気持ちを共有できたことがとても嬉しかった。心で話すってこういうことだよなぁって思った。どんなに短い時間でも、繋がる人とは繋がるんだなぁって。お互いの目を見て、気持ちを伝え合うって素敵だね。心から水があふれて、今も流れ続けてる。こういうの好き。