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今日は Damien Rice の初来日公演だった。彼の曲はアイルランド留学中に出会ってからプレイリストの常連になっていたからいつか見れますように、と心のどこかで祈っていた。それが今日実現した。それだけでもう心が溶けてしまうくらい嬉しい出来事。アイルランド訛りの英語で冗談を飛ばす姿を見てニヤニヤしてしまった。精子についても語ってたなぁ。あと途中でファンの1人をステージに呼んでワインを飲みながら曲を演奏してた。一番のハイライトはステージで僕と一緒に歌わない?と声をかけてたところ。実際に50人くらい(?)が上がって歌ってた。あの時の一体感と言ったらもう別世界。Cannonball は思わず涙。この曲にはある時期の恋愛が深く関係していて、その頃の必死さから弱さまで様々な感情が包み込まれているから、涙せずにはいられなかった。その後の Elephant も沁みた・・あれだけワインを飲んだにも関わらず何もなかったかのように歌えるって凄すぎる。リクエストの Rootless tree も歌ってくれて、そこで再び涙腺が刺激されて号泣。泣かないぞと思っていたものの辛い時期にお世話になった曲だからもうどうしようもなかった。なんて素晴らしいアーティストなのだろう・・声だけでここまで心を虜にできるアーティストはそういない。流れるようなギターの音に力強い声・・あの場にいれて本当に幸せだった。アンコールが終わった後に、Damien が「ここでは時間に制限があるからもう歌えないけど、もし外で歌えそうだったら歌うからその時にまた会おう。」という意味深な言葉を残して去っていった。あぁよかった。本当によかった。人生最高だ・・と余韻に包まれながらドリンクを交換しに屋上へ。水と交換して、屋上で空を見上げながら深呼吸。忘れられない夜になるなぁ〜なんて思ってたら。後ろからギター持ってる人が歩いてきた。誰だろう?と思ってよく見たら Damien だった。ええええ?思わずジーザスという言葉が口から飛び出てしまった。あんなに近くでアーティストを見たのは今回が初めて。まさか本人がギター持って歩いてくるなんて思ってなかったんだもの。歌う気満々じゃん!これはついていくしかない!と一緒に階段を降りて、歌うかと思いきや車の音がうるさいから上のほうがいいかもね?となり、再び階段を上るの巻。屋上の奥のほうでみんなに座るように言って、そこで2曲演奏。Amie と I don’t want to change you を歌ってる時の表情が豊かで、その姿をあんなにも近くで見れたことに感動。好きだなぁ・・あの声。そんで歌い終わった時に、(行きたくないけど)行かなくちゃ・・と中へ戻っていきましたとさ。屋上に現れてから歌って去るまでのすべての瞬間が非現実的すぎて頭がついていかない。どんなに感謝してもしきれないくらい心の温まる夜でした。

Endless gratitude for Damien Rice.