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1人で生まれて、1人で去る。1人で生きて、1人で死んでいく。生まれた時から今まで、誰といても1人でいる感覚が抜けない。それはきっと心の中で誰といても、どんなことをしても、最後の最後に戻ってくるのはわたしだけだと知っているからだと思う。自分への信頼が揺らぐ時は怖くなるけど、そんな日もあっていいんだよね。たまにとんでもないくらい弱くなるけど、それもわたしなんだなって。どんなに辛くても、次の日に新鮮な果物を食べればすぐに回復するのも有り難い。特にりんごのシナモンがけ。自分を見つめて、受け入れて、許せて、元気だせよと言えるのは、自分だけ。もちろん周りからの励ましもたまには必要だけど、その励ましを受け取るためには、自分が自分を受け入れていることが前提のように思う。それが習慣になってくると、1人だけど1人じゃないという感覚を覚えて、生きることがとても楽になる。出会う人たちが同じ道を歩いているからといって、同じように物事を捉えているわけではないから、どんなに素敵な人といても心はいつも1人。でもそれが心地いい。だって見えないだけで、仲間はそこらじゅうにいるのだから。