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眠るのが怖くて、早く朝にならないかとひたすら祈っていた日々。今は太陽より月のほうが好きだ。たまに涙が出るし、わけもなく寒気がする時がある。そんな夜は自分に話しかけては、慰める。朝がホッカイロだとしたら、夜は毛布。包まれている感覚が強い。いつも笑顔でいれればいいのだけど、それができない日もある。励ます側にいたいけれど、それができない日もある。泣くことは弱いことだと思っている自分もいるから、泣く時はいつもひとり。人前で泣いてしまった時は、必死で隠そうとしてしまう。

 

ややこしいのはわたしにとって涙は水道水のようなもので、蛇口をひねれば出てくる。それが悲しみからなのか、悔しさからなのか、喜びからなのかはその都度異なるけれど、体内に涙専用のタンクが設置されているみたい。きっとわたしは自分が思っている以上に弱くて、脆い。それでも今までこうして生きてこれているから、明日も生きていると思う。

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