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これだけは絶対に手放せないと思っていたものを手放した。今では手に入らないものだからこそ、少し前までは手放すなんて考えられなかった。でも1ヶ月前の自分には必要だったものが、今の自分に必要なものだとは限らない。1年前に好きだったものを、今の自分が好きだとは限らない。毎日自分のエレベーターに乗っていて、上がったり下がったりしながら、見える景色を楽しむ感じなのかな。階数ごとに手に入るものや、会える人たちが決まっていて、全階リノベーションする時もあったりする。1階より40階がいいとかではなくて、それぞれの階に個性があって、39階が好きでそこにずっといる人もいれば、1年おきに階数を変える人もいたり。同じ階で顔見知りになって、食事をする仲になったり。みんなが自分専用のエレベーターに乗ってるって考えると毎日が小旅行のようで楽しい。

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好きだけど得意ではないことと、好きではないけど得意なこと。これまでは好きだけど得意ではないことに比重を置いてた。仕事でも普段の生活でも。どっちがいいかなって考えた時に積極的に前者を選んでた。なぜかそっちのほうがいいような気がして。でもその考えとは裏腹に後者のほうがスムーズに事が捗ることに気づいてしまった。前者は一定のレベルに達するまでの努力が必要不可欠で、周りからみたら簡単なことでも、わたしにとっては疲労の素になる。好きだから頑張れるでしょう?って言われたらそれまでなのだけど。後者は前者と比べると努力の量は半分以下。得意だから好きではない要素が少し入っていても慣れればそこまで気にならないし、あまり疲れない。そして気づくと上達してたりする。両方経験して思ったのだけど、この世では後者のほうが生きやすい。これまでは何に関しても好きな要素が多いほうがいいって思っていたけど、今はそうでもない。「好きなことの割合が多い=生きやすい」ではないみたい。より生きやすい人生にするにはどうするのがいいのかなって考えたら、好きなことと得意なことをバランスよく混ぜるほうが合っているなと思った。これまで得意なことを避けてきたわけではないけど、どうせなら好きなことをしないとなって思ってた。人生1度きりだしね。よく好きなことをしましょうって言葉を聞くけども、かなり極端なのかもしれないね。好きなことと得意なことが近いか、同じだったら当てはまるかもだけど。そして何が好き・嫌いで、何が得意・不得意かを書き出すと結構役に立つね。それらは時間と共に変わっていくから定期的に書き出しているのだけど、今回は前回よりも大きな発見があった。やっぱり定期的な情報(脳内)断捨離は欠かせないわ。

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久しぶりに Linkin Park のアルバムを聴いている。わたしの暗黒時代を支えてくれた大切なバンドの1つ。「人生クソだし、生きてる意味ないし、わたしはなぜ生まれてきたの?まじ勘弁してほしい」時代にかなりお世話になったバンド。7月に Chester が亡くなってからは悲しすぎて聴けなくて。亡くなったことを知った時は心にぽっかりと穴が空いたよね。あーもう!って感情に心が押しつぶされ続けてた中学生の頃は常に Chester の声を聴くことで内側の衝動を抑えてたわ。当時のわたしにとって Hybrid Theory は痛み止めのようなアルバムだった。わたしが喜怒哀楽の中で一番表現しにくいのは怒。数年前までは頻繁に1人でカラオケに行って発散してた。不思議とカラオケすると出し切れるのよね。今は怒になる頻度より哀の頻度のほうが高い。思いっきり泣くと体内に溜まってるぬめりが取れる気がする。味覚と感情は似ているのかもしれない。どれか1つに偏るのではなくて、すべてを味わい、感じるのがいいのかも。話がズレたけども、Chester の声は隠しがちな感情を出してくれる声だと思ってる。だからこそ聴くととても落ちつくのよね。それは今もこれからも変わらないと思う。これまでありがとう、そしてこれからもありがとう。ずっと大好きです。

Chester Bennington, you will always be loved and remembered every day.