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無音の空間でしか気づけないことがある。何も聞こえないけど、感じることはできる。今月は気づきが多い。これまで見ないようにしていたこと、聞いたふりをしていたことが次々と降ってきて、わたしに目を覚ませ、と言っているようだ。月の初めと今では感じ方がまるで違う。きっと曇っていることを忘れていたのだと思う。曇っていないと自信たっぷりに言っていたけど、実際は垢だらけだった。だからこそ、慣れそうになると変化を作ってきたのにね。垢だらけな自分を見て、涙が出たし、なんで気づかなかったのかなって思った。いやぁ、年内に気づけてよかった。来年は綺麗な鏡で迎えられそう。

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冬、眠る季節。蓄えて、備える季節。10マス進んで、9マス戻るくらいで行こう。考えてみれば今までずっと10マス進んで、さらに10マス進むみたいなことを繰り返していたわ。進むことだけがいいわけじゃないのよね。戻って、休憩してもいいのよ。誰と戦ってるわけでもないし。戦うってすごく強い言葉だね。戦闘モードになる必要なんてないのにさ。物事を完璧にこなしたいという一部のわたしが前面に出ると、あぁ、始まった・・・となる。そのわたしは物事が下り坂の時にしゃしゃっと出てきて、”完璧”からは程遠い場所にいる現在のわたしを責める。今に始まったことじゃないにしろ悲しくなる。わかってるんだけどね、悪気がないこと。

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12月。今年最後の月だ。時計上では、3時間が経過しているのに、自分の中では30分くらいしか経過していないように感じるなんてことが多々あるけど、1月から11月の体感速度は1秒くらいだった。今真っ先に頭に浮かんだのは年越しそばのこと。食べるのが大好きなのもあるけど、年越しそばという言葉が持つ空気感も好きなんだ。だしは薄めで、そばとねぎは大盛りでね。